12畳のフローリング張り替えは、まとまった費用がかかるため、できるだけコストを抑えたいと考える方も多いでしょう。費用を安く抑えるための秘訣はいくつか存在します。まず、施工方法の選択が重要です。既存のフローリングの上に新しい床材を重ねて張る「重ね張り工法」は、古い床材の撤去費用や廃材処分費用がかからないため、張り替え工法に比べて費用を抑えることが可能です。12畳の重ね張り工法の費用相場は、約7万円〜32万円とされています。ただし、重ね張りは既存の床の状態によっては適用できない場合もあるため、事前に専門業者に確認してもらいましょう。次に、フローリング材の種類を見直すことも有効です。無垢フローリングは高級感があり人気ですが、複合フローリングに比べて費用が高くなる傾向があります。コストを重視するなら、低価格で手入れも簡単な複合フローリングを選ぶのがおすすめです。また、デザイン性や耐水性に優れ、比較的費用を抑えられるフロアタイルも選択肢の一つです。新しく張るフローリングの種類にこだわらなければ、費用を抑えられる可能性が高まります。さらに、複数のリフォーム業者から相見積もりを取ることは非常に重要です。業者によって施工費や材料費の設定、搬入・処分費などの条件が異なるため、複数の見積もりを比較することで、適正価格を把握し、費用を抑えることができます。価格だけでなく、担当者の対応や保証制度、実績なども考慮し、安心して任せられる業者を選びましょう。その他、家具の移動を自分で行うことで、業者に支払う移動費用を削減できる場合があります。また、張り替え工法で古い床材を処分する場合、カーペットのように自分で処理できるものがあれば、自宅で処理・廃棄することで処分費を抑えることも可能です。これらの工夫を凝らすことで、12畳のフローリング張り替え費用を効果的に抑えることができるでしょう。