門扉のリフォームにおいて、デザインと同じくらい重要なのが開閉形式の選択です。敷地の条件や生活スタイルに合わない種類を選んでしまうと、完成後に使い勝手の悪さを感じることになりかねません。最も一般的なのは、手前や奥に押し引きして開閉する開き門扉です。これには1枚の扉で構成される片開きと、2枚の扉が中央から分かれる両開きがあります。両開きは開口部を広く取れるため、ベビーカーの通行や大きな荷物の搬入に便利ですが、扉が描く円弧の範囲にデッドスペースが生じるという注意点があります。もし玄関前のスペースが狭く、扉を開ける余裕がない場合は、横にスライドさせて開ける引き戸タイプの門扉が非常に有効です。引き戸タイプは開閉に必要な奥行きがほとんど不要で、スロープを設置したバリアフリー設計の住宅にも最適です。ただし、扉をスライドさせるための横幅が必要になるため、壁との位置関係を事前によく確認しておく必要があります。また、最近注目されているのが、伸縮門扉や折戸タイプです。これらは狭い間口でも大きく開くことができ、駐車場と門扉を兼ねているような敷地で威力を発揮します。門扉の種類を選ぶ際は、誰が、どのような頻度で、何を持って通るのかを具体的にシミュレーションすることが大切です。例えば、自転車を頻繁に出し入れするのであれば、軽く押すだけで開くラッチ構造の錠前がついたものが便利です。また、防犯性を重視するのであれば、外部から手を差し込んで解錠できないような目隠しパネルの付いたタイプや、電気錠を搭載できるモデルを検討すると良いでしょう。さらに、門扉の高さも重要です。120センチ程度の高さが一般的ですが、外部からの視線を完全に遮りたい場合は、160センチ以上のハイタイプを選ぶことになります。ただし、高すぎると圧迫感が出てしまい、風通しも悪くなる可能性があるため、格子状のデザインを選ぶなどしてバランスを取るのが賢い選択です。